2025.8.29
オープン・プラクティス「非自明な地平を編みなおす」
筑波大学アートギャラリーT+
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このオープン・プラクティスは、3層の実践者に分かれている。 一層目は、2人の純粋な実践者である。今回の「非自明な地平」の中で生まれた「拡張的調理」「行為詩」を組み合わせた実践を、ペアになって行う。 二層目は、2人のメタレベルの実践者である。 一人は他の実践者の撮影という行為によって空間のリズムを構成している。一人は、他の実践者や場の動きに感じた体感を、感じた場所にドローイングしている(古屋)。どちらも一層目の実践者に目線を注ぎつつも、自身と場との関係を実践によって探っていく。 三層目は、1人の生活の実践者である。 実際に生活の中で行わなければならないタスク(会社に書類を送る、年金の手続きをする、歯医者を予約するなど)を行う。他のどの実践者に対しても特に注意を払わない立場であり、自身の生活を遂行するために行動する。 それぞれが自分の実践を行うなかで共に生きることはできるのか。 例えば第一層の実践は広義でのマッサージや性行為とも重なる、本来私的な空間で行われるような実践である。その中での身体性や時間感覚では、基本的に社会と接続することはできない。それを異なる実践を行う他者と同じ空間で行ったとき、その接地面はどのようになるのか。それぞれが自分のために行う実践が他者のためになったりならなかったりするかもしれない。でも、この場であれば、どこかにそれぞれの「きもちよさ」を実現するようなポイントが見つけられるのではないか。 (企画:遠藤友咲)

















ドローイングの記録